2014年03月12日

3.11

あれから3年か、と思うとほんと時間が経つのは早いものです。

イギリスでは3.11と日付を覚えているひとはやはりいないですし、話題にもあまりならないです。
私はあの日あの時間大学でやっていた実験と同じ種類の実験を昨日1日やっていました。揺れで使っていた試薬ボトルが落ちて割れてしまったこと、廊下に出ても揺れが止まらず、もしかして死ぬのかしらとただ震えていたことを鮮明に覚えています。
そんな話を周りにいた同僚や学生さんに話してみたところ、え、あれ日中だったの?(確かにイギリス時間だと深夜でした)とか東京がそんなことに。。?とか言っていました。イギリスでは地震はないですし、やっぱりみんな遠くで起きた出来事、って感覚なんですが、実際の体験を聞くとちょっとショックがあるようでした。

毎年思ってどこかには書いていることですが、今こうしてイギリスで幸せに生きて研究できていることはとても幸運なことなんだと思います。故郷を、家族、友人を失った方に私ができることなんてほとんどなくて、研究くらいしかできない訳ですが、頑張って研究して、いつか日本がちょっと良くなったら嬉しいな、と思っています。

さ、今日も1日実験するぞー!


posted by けむ at 07:08 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

定例コラボレーターミーティング

ブログの更新をすっかりさぼってしまっておりました。
かなーり遅ればせながらあけましておめでとうございます。
2013年はロンドンで、2014年は日本で迎えてみて、やっぱり年末年始は日本でおせちを食べながら家族とゆっくりするのが一番だなぁと心底思いました。当たり前かもしれませんが、離れるほどに家族や友人の大切さを強く感じるようになるようです。

さて、時差ぼけもやっと回復し、昨日は定例のコラボレーターミーティングでした。オックスフォードから共同研究先の教授とポスドクがブリストルにやって来て、私のボスも交え4人でこの三ヶ月ほどの進捗状況と今後の予定について話し合いました。
私はこのミーティング、いつもとても楽しみにしています。教授二人の質問はいつも鋭く、しかし割と細かい点まで掘り下げてくるので気は抜けないのですが、結局それは、いつも一番クリティカルになる点をまず調べる、ということとディテールにこだわるということをお二人が忠実にやっている現れなんだと思います。そういう頭がものすごい良い人たちと話すことによって自分の頭の中がクリアになる感じが好きなのです。

今回は4人でディナーにも出かけたので、ひとつの話題として日本の研究(生物化学周辺分野に限りますが)について何か印象持ってますか、と聞いてみました。私は、日本人の間では長く職場にいることが尊ばれるのに関連して、研究テーマを選ぶ時これは難しくて達成するのに時間がかかるから価値がある(実はあんまり達成された事自体の科学的価値は高くなくても)、みたいな考え方に陥いりやすいんじゃないかと思う事があります。その辺りイギリスから見えることがありますか、と質問を投げかけてみたのです。
すると、最近の日本発の研究を見ていると、クリエイティビティは高いと感じているよ、とのご返事。特に若手のPIの研究はかなり良いものがいくつもあるし、今ちょうど過渡期なんじゃないかな、と。変なお世辞を言う先生ではないし、割と素直にうれしい回答でした。私もクリエイティビティを少しでもこちらで身につけて、日本に帰ってそういう流れの後押しができたら、と思わせてくれました。

私たちの研究自体もありがたいことにうまく行っていて、オックスフォードの教授に帰り際に握手して肩を叩きながらいやほんとここまですばらしい働きだよ!とか言っていただき、だいぶ有頂天になってしまいました。褒め上手のイギリス人おそるべし。といってもまだ論文も出ていないので、これからですが。

こちらに来て一年半、もう契約の半分が過ぎてしまったので、この一年は勝負の年、全力で論文が出るよう頑張らねばです。えいえいおー!




posted by けむ at 05:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月21日

アルプスの山々に囲まれてサイエンス漬けになる

二週間にわたるオーストリア学会→バリでの友人の結婚式および休暇も終わりBristolに帰ってきました。
この二週間、たくさん人に会ってたくさん喋って本当に楽しかったぁ〜あ!です。

さてオーストリアのAlpbachという場所で行われた国際ワークショップは、私のボスが主催者の一人になっているので内容はもちろん興味のど真ん中でした。

alpbach2.jpg
会場のホテルはこんな感じ。木造でお花いっぱいでとってもかわいい。

参加者はヨーロッパ各国、アメリカ、オーストラリアから来た博士課程の学生、ポスドク、PIたちで、みんなかなり近い分野の研究をしているので議論も大変活発でした。
参加者は70人弱だったので大規模ではないんですがアジア人は見たところ私一人だけでした。普段たくさん見るインドや中国からの研究者が全然いなかったのはちょっと驚きましたが、私の現在の研究分野ってアジアではあまり活発ではない印象なのでそのせいかな、と思ったりしました。
ホテルを借りきって6日間、朝食、午前の口頭発表、昼食、午後自由時間(!)、夕方のポスターセッションと口頭発表、夕食後に口頭発表、バーへ移動して深夜まで語る、という日程を繰り返すのでどっぷりとサイエンス漬けになりました。(しかし後半はへとへとに。)
食事やバーでお酒を飲む時はテーブルに参加者が適当に座るので大御所の教授とかスロベニアからのポスドクとか、普段話す機会のない人と気軽に交流できるところが魅力でした。
私も口頭発表させてもらったんですが、初対面の人達何人もからあなたの発表とても良かったよ!面白いことやってるんだね、なんて言っていただき、自分のやってることに興味を持ってもらう嬉しさを感じる事が出来ました。

そうそう午後フリーはなんのためかというとハイキングのためなのです。
今のラボメンバーがほとんど全員来ていたのでボス(40代後半、ものすごく体力がある)主催の「ラボウォーク」にも出かけました、が、山がかなり険しく女性陣が何人か泣き出したり過呼吸気味になったりして途中で脱落してしまい、ボスはやや落ち込んで後で脱落した女の子達に謝って回っていました。。
しかし脱落した子をふもとまで送ってからまた登ってきたりしていたのにこのボスは道中ずっと元気に研究の話をしていて脅威の体力を発揮してました。
私はぜーぜー言いながらもなんとか最後まで残りましたが翌日からものすごい筋肉痛になりました。。。
でも登っていくとこんな景色が広がっているんです!登る価値あり、アルプスは雄大でした。
alpbach3.jpg

4年に1回のこのワークショップ、もし機会があればまた参加したいなぁと思いました。
4年後、どこでどんな研究してるかわからないのですけれど、ね。

旅行記はもうちょっと続く予定です。



posted by けむ at 19:09 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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